yamamizuh’s diary

沖縄県の北部・東村にある自然と民俗の博物館です

生き物、調べてみました

こんにちは、学芸員の金城です。



沖縄は旧盆が終わり、よりゆる〜い雰囲気が流れています。




夏だからなのか、何なのか、ヘビさん達は毎週誰かがウンチをするので、お掃除が大変。




▲ハブのウンチはすごく独特な臭いがします。


実はこの前、アカマタを一瞬逃がしてしまい、ケースを開ける度にドキドキしてしまいます。
アカマタちゃん、めっちゃくちゃ攻撃的な上、逃げ足も速く、ムキムキで噛む力も非常に強いんです。
そしてハブと違い、エラがないので引っかからず挟みにくい。


皆さん、アカマタを見かけたら攻撃される前に逃げてくださいね〜。



さて、本日のメイン記事は「生き物、調べてみました」!
名前がぜーんぜん分からない生物・植物・昆虫ばかりなので、写真を撮ったり、観察したり、死骸を見つけては拾って帰り、そして必ず「辞典」で調べる事を日課にしています。
その中からいくつかご紹介します♪




▲アカトンボ!‥ではないようです〜


ショウジョウトンボ(トンボ科)
 ●腹長:27〜31mm
 ●出現:周年
 ●分布:日本全土、他
 ・沖縄で最も普通に見られるトンボ
 ・平地の池沼、流れのゆるやかな河川で観察可能
 ・成熟したオスは真っ赤になる、テリトリーを持つ
 ・未成熟のオス&メスの体色は黄色
 ・産卵はオスの敬語の下で間欠打水産卵



▲くるんとなった触角!かわいい!


★チャバネセセリ
 ●前翅長:18mm内外
 ●出現:先島諸島では周年、沖縄諸島では3〜11月
 ●分布:琉球列島から関東各地、他
 ●食草:ススキ、チガヤなど
 ・特に新地や林縁部などで最も見られる種
 ・ガと間違われる(私もガと思いました・・)
 ・飛ぶときにはブーンと羽音がするほどに猛烈な勢いではばたく
 ・スキップをするように弧を描いて飛ぶため、英名はスキッパー




▲大好きなカメムシ!足の色までカラフル


ナナホシキンカメムシ(キンカメムシ科)
 ●体長:18〜20mm
 ●出現:5〜12月
 ●分布:沖縄島、南大東島、石垣、西表、沖永良部 他
 ●寄主:カンコノキ類、タイワンツルグミ
 ・体色は金属光沢の強い青緑色
 ・7月頃に成虫は最も多く、林内に生息
 ・寄主の葉上でよく観察され、カキバカンコノキの幹に群生するのがよく観察されている



▲鼻、なが〜い


★バショウオサゾウムシ(オサゾウムシ科)
・世界の熱帯地域に広く分布するバナナの害虫
・日本では沖永良部島と沖縄島でとれている
・沖縄島では1961年に見つかっており、米軍の物資とともに移入された可能性が高い



▲いつものさえずりの主はこの子かな?


★(多分)イソヒヨドリ(ヒタキ科ツグミ亜科)
 ●全長:23.5cm
 ●鳴声:ツツ、ピーコッコ(雄雌ともによくさえずる)
 ●海岸などの岩場に多い、市街地でも良く見られる、留鳥
 ・ヒヨドリより少し小さい
 ・オスは胸、背面が暗青色、腹は赤褐色
 ・メスは全体に暗黒褐色、下面にはうろこ状斑
 ・オスの若鶏は青色の部分に褐色の横斑があり、腹にもバフ色の横斑がある
 ・県内各地に普通に生息し、高い所でさえずる習性があるため、カーラバンサー(瓦番鳥)と呼ばれている
 



▲最近メダカの水槽の隣にいます


★ヒナハゼ(ハゼ科ハゼ亜科ヒナハゼ属)
 ●全長:3cm
 ●分布:静岡県以西の本州、四国、九州、琉球列島
 ●利用:食用にはされない
 ●産卵期:琉球列島/5〜7月、四国西南部:7〜9月
 ・川の下流域や汽水域に生息しているがあまり多くはない
 ・流れの少ない砂底や砂れき底、または水生植物のしげみや沈んだ木のかげにすむ
 ・吸盤はあまり強力ではなく、時々底から少しはなれて泳ぐのが見られる
 ・オスは産卵後も巣にとどまり、ふ化するまで卵を保護する
 ・オスは卵に新鮮な水を与えるため、背びれと尾びれを使って「水送り」を定期的に行う
 ・他の個体が巣に近づくと追い払う行動を示す


このヒナハゼさん、食べる姿がめちゃくちゃ可愛い!
アカムシを上げているのですが、おそばをすすように「ちゅるん」と吸い込みます。
よく口から入りきれなかったアカムシが出ていたり、モグモグしていたりするので、見ているだけで癒やされます。
気のせいかもしれませんが、人間が水槽に近づくとエサ場付近に3匹集まってきますよ!
おかげでエサやりがすごく楽しいです(^^)



ヒナハゼさんや色々な生き物を見つけに、ぜひ博物館へ遊びに来てください♪


出展:日本の野鳥(沖縄野鳥研究会)/日本の淡水魚(山と渓谷社)/沖縄昆虫野外観察図鑑(沖縄出版