yamamizuh’s diary

沖縄県の北部・東村にある自然と民俗の博物館です

秋の風と蝉の合唱

クロイワツクツクのオス

 最近はめっきり涼しくなり秋を感じさせます。空気も乾燥しているので博物館も窓を開けて過ごしています。窓を開けていると向かいの山から蝉の合唱が聞こえます。「ジーワッ、ジーワッワーワッ」やら「キーン、キーン」よく聞くとこの2種類の鳴き声です。この季節になるとよく聞こえてくる鳴き声ですよね。少し図鑑で調べると、前者が「クロイワツクツク」で後者が「オオシマゼミ」のようです。双眼鏡とスコープをもってじっくり観察してみようと外に出てみました。クロイワツクツクが博物館のすぐそばの樹にとまっていました。鳴き声は聞こえませんが、図鑑と照らし合わせてみると緑色が少しオオシマゼミよりも薄い感じです。両者はとても似ているので、しっかり見ないと区別がつきません。オスの場合は鳴き声を出していれば簡単に見分けられると思います。メスの場合は、お尻の先の産卵管が長いのがオオシマゼミで短い方がクロイワツクツクのようです。いずれの鳴き声も暑くギラギラした夏の終わりを告げているようで何かもの寂しい感じがしますね。 鶴