yamamizuh’s diary

沖縄県の北部・東村にある自然と民俗の博物館です

有銘いのしし牧場

有銘いのしし牧場

 昨日は、有銘区のいのしし牧場を見学に行き、オーナーの宮城調仁さんにお話を伺いました。いのしし牧場は、有銘の山の中にあるタンカン園を柵で囲った区画に分けて、その中に約80頭の猪を放し飼いにしています。猪が草や虫をたべ、タンカンも少し食べ、根も多少痛みますが、除草と施肥効果が考えられます。安全に気を配って水は天水を集めて与えています。猪たちは、飼料や野菜くず、また時期により自由に山に帰って自然の餌を自分で探して食べています。柵からは自由に出入りでき、お産の時は山で出産し、2週間後に子供を連れて戻ってくるそうです。最初は3頭の野生の猪を餌付けしたことから試行を繰り返し今年で9年目、来年あたりから出荷も考えているそうです。
 博物館の猪飼育の参考に、給餌、寝床、柵などのことを聞こうと思って訪ねましたが、思った以上に、猪のお産や生態、社会生活のことなど貴重な話しを聞くことができ大変有意義でした。調仁さんの経験と知識、なにより猪への愛情に感銘を受けました。館の猪のことも、もっと真剣に考えなければいけませんね。これからお産のシーズンを迎えるそうなので、3月ごろにはかわいいウリボウに会えるかもしれません。(む)