yamamizuh’s diary

沖縄県の北部・東村にある自然と民俗の博物館です

谷口ファミリー来館

スケッチする晃基君と絵美さん

  昨日の4時頃家族連れ4名が来館しました。受付でお母さんから「コンジンテナガエビいますか?」との質問、「いやーすみません。少し前に死んでしまいました。今はテナガエビは飼育していません。」と返答。「まいったなー、ホームページで飼育しているとの情報を見てこれを見たくて愛知からきたんですけど・・・。」
  とにかくその家族も私たちも参ってしまった。少し博物館を案内しながらコンジンテナガエビが見れそうな川は無いかと聞かれた。「タナガーグムイ(国頭村安波)」や「シゾーグムイ(東村高江)」がいいのではとの情報を持っていた。しかし、この時間から行っても目的のコンジンテナガエビに出会える可能性は低い。しかもまだ少し寒いのでエビたちが出てくる見込みも少ない。自分たちで行くとハブも恐いし親御さんと娘さんはほとんどあきらめかけていた。しかし、息子さん(小3)がどうしてもあきらめがつかない。
  結局はここから30分ほどで行ける「シゾーグムイ」へ行くことに決め、私も同行案内することにした。(地図を書いて教えても簡単に行けるところではない)
  高江の新川川の中流で車を止め、山道を10分程度歩いて下った、自分は慣れているのだが、皆さんは今にもハブが出てこないかと心配しながらの歩きだ。5時少し前にはどうにか目的地に着くことができた、現場を見た家族はやんばるの森の風景に感動しきりだった。  さっそくソーセージをまいてエビの現れるのをまった。しばらくすると小型のミナミテナガエビが現れた。日没は刻々と迫っているがなかなか大型のテナガエビは現れない。しかし、神様は我々を見捨ててはいなかった。やっと体長10㎝くらいの大きいやつが現れた。エビの取り方を説明しながら、慎重に網を水の中に入れた。岩かげの近くなので一度失敗すると中へ逃げて二度と出てこない可能性がある。細心の注意をはらって網をエビにかぶせた。「よーしゲットだ!」 特別大きくはないがハサミの長さを含めると20㎝以上はありそうだ。息子の晃基(こうき)君も満足だ。時間がないので急いで博物館に戻ってスケッチをすることにした。博物館に着いたのはちょうど6時くらいだった。博物館は閉館の時間であったが、エビを水槽に入れ急いでスケッチにとりかかった。晃基君とお姉ちゃんの絵美さん(中一)は二人で一生懸命にテナガエビのスケッチを書いた。お父さんの谷口雅人さん、おかあさんの美紀さんも目的が達成できて満足げだった。谷口ファミリーお疲れ様でした。皆さんのことはきっと一生忘れないでしょう。晃基君の絶対に目的を達成したいという気持ちに感服しました。またいつか、東村に来て下さいね。  鶴