yamamizuh’s diary

沖縄県の北部・東村にある自然と民俗の博物館です

ツルヒヨドリ!!!


▲ムナグロが冬毛になっていました


皆さん、こんにちは。
学芸員の金城です。


ようやく寒くなってきましたね!
寒いのが好きな金城は非常に元気いっぱいです。
こんなヒーサクークー(方言でとても寒い)しながら、
アイスを食べるのが好きです。
筋金入りのぽっちゃりマンです笑



▲今回こんなイベントに参加しました。



ツルヒヨドリ、ってしっていますか?
特定外来種にしていされている植物なんですが‥


私も講演会で話を聞いて驚いたんですが
なんと‥


1日10cmも伸びる上、
1センチより小さな破片から余裕で成長でき、
在来の植物の上を這うように無限に拡がって
最終的には覆った植物全てを枯らしてしまう植物なんです。





ツルヒヨドリ(キク科)  学名/Mikania micrantha
☆特定外来種(移動が法律によって禁止されている)
・英名 Mile a minute weed
・原産 南北アメリカの熱帯地域
・発見 1984年にうるま市の天願川の河口近くで発見
・開花 11〜12月
・タネ 1月頃
・特徴 つる性の植物。猛烈な勢いで増えることから「1分で1マイル広がる雑草」の異名を持つ(1日で10cmほど伸びる!)。ちょっとのかけらでも余裕で成長。



▲特徴はこんな感じ



今回は勉強会を行ったあと、ツルヒヨドリ取りを行いました。
大宜味村の田嘉里にあるシークワーサー畑。
1ヶ月前に辺土名高校の環境科がツルヒヨドリの草抜きを行っていたのですが‥



▲やっぱり生きていたか〜


小指の先ほどの小さな破片から芽を出せる生命力。
長く成長している破片もありました!


一緒に参加した辺土名高校生が「この前取ったのに!」と
驚愕の声をあげていたのが印象的。



▲この日は1時間だけで4袋も!




▲花咲いてるー!危なーい!



この子達が繁茂してしまうと、
在来の植物に大きな影響が出る上、
その在来の植物を食べる昆虫や動物たちの数が激減してしまいます。


釘は熱いうちに打て、といわれているように
外来種対策は最初が肝心!


ツルヒヨドリに限らず他の外来種
「入れない」
「捨てない」
「広げない」
を覚えてもらえると嬉しいです。



ハートの葉っぱが茎から2対ずつ出ていて、
他の植物を覆うように勢いよく繁っているのを見かけたら
見つけた場所の役所へご連絡ください。



▲特徴はこんな感じ



国頭・大宜味・東は役所または環境省へご連絡ください。


これは違うかな‥と半信半疑でも結構ですので!
よろしくお願いします(^^)


他の外来種の事を知りたい場合はコチラをどうぞ↓↓
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html