yamamizuh’s diary

沖縄県の北部・東村にある自然と民俗の博物館です

梅雨はどこへ


梅雨の晴れ間が多すぎて、ダムの水が心配です。


こんにちは、学芸員の金城です。
何とな〜く成り行きで集めたオタマジャクシが、
人差し指のツメ位の大きさのカエルに成長していました。



▲オタマジャクシよりカエルが好き!



昼過ぎ、アカマタのうんPの掃除をした後、
スタッフさんがコンスケ小屋の近くで、
フートーが実をつけているということで場所を教えてもらいました。(^^)



▲脱皮もしていましたが、皮がボロボロです・・




▲コンスケ、昼寝中




▲味は「薄味のビワ!」という事です

★フトモモ(フトモモ科・方言でフートー)
 ・開花時期は3〜4月
 ・タネの採集が困難
 ・挿し木やとり木で増殖が望ましい
 ・小さな苗の時は容易に活着する
 ・中苗、大苗の場合は鉢付けが必要
 (沖縄県HPより抜粋)




そんな話をしながら道路沿いに目をやると、
二匹のチョウが転がるように飛んでいました。




▲求愛行動中の様です(^-^)
※羽の外側に白い柄が入っているのがオス


ツマグロヒョウモン
 ・沖縄本島宮古八重山に分布
 ・食草はスミレ類
 ・成虫出現期間は1〜12月と一年中見られる
 (「フィールドガイド 沖縄の生きものたち」より)


そういえば、正面玄関周辺に幼虫が沢山いたような。
上手に羽化したんだなぁ。


しかし、チョウと毛虫、芋虫があまり得意ではない金城。
草むしりの時は、お箸が必須です(幼虫をつまんで別の場所に持っていくため)



しかも、玄関にはアオカナヘビが!
オキナワトカゲはよくいるのですが、カナヘビは初めて。



▲しっぽが長い、綺麗なアオカナヘビです


★アオカナヘビ(雌成体)
 ・分布は沖縄本島
 ・オスは側面が茶色、雌は緑色
 ・背後に藪をひかえた草地に住む



▲足がすごーく速いので、捕まえられませんでした


森林の開発が進み、外来種のグリーンアノールの分布が広がっている現在。
中南部ではアオカナヘビキノボリトカゲ
見る事が少なくなっていると聞きました。


幼い頃、木に登れば当たり前の様にいた生きものたちが、
たかだか20年であっという間に姿を消していっています。


人と自然が共存できる環境が一番です。
せめて博物館のブログで、共存できる環境の良さを
伝えられたら良いな、と思います。